■「岸コレとは」
岸和田高校では、岸和田高校教育コレクション:「岸コレ」を保管しています。
例を挙げると、日本で生息していたが絶滅したと考えられるニホンアシカをはじめとした剥製や江戸時代に作られたエレキテルといった科学資料、
そのほかに解体新書の初版本、学問のすすめなどの和漢書類や岸和田地域の人から寄贈された郷土資料があります。これらは、歴史的価値だけでなく科学・教育などの面からも価値があり大変貴重なものです。
■「岸コレナビ」とは
これまでは岸コレを電子化し、一覧できるよう開発したWebサイト「KAD」で岸コレをデジタルアーカイブとして活用できるよう取り組んできました。しかし、学校など教育現場で活用する場合、無線LANなどのネットワーク環境は整っていないことが多いです。また、Webサイトだけでの提供では限界があり、閲覧はできても十分に活用することができません。
そこで「KAD」をアプリにすることでオフラインでも資料を見ていただき、さらにスマートフォンの機能を利用することで
岸コレを活用していただく足がかりにしようと考えて開発されたのが「岸コレナビ」です。岸和田高校の学校紹介アプリとしての一面も持っています。
■機能と特徴
1.オフライン環境での資料の閲覧
-資料の説明と画像がオフラインでも閲覧できます。学校などの教育現場で使用するのに便利です。
2.VRを利用した岸和田高校の紹介
-立ち入りが難しい部屋の見学を可能にしています。まるで資料室にいるかのように資料を一度に見ることができます。また、本校に来校できない方にも岸和田高校の校内を簡単に見学していただけます。
3.QRコードを利用した資料情報の提示
-本校に来校していただいた方にQRコードを読み取ることでその資料の情報を即座に提示します。例えば、廊下に展示されている生物標本の前に設置されたQRコードを読み取ることでその資料の説明と前後左右からの写真が閲覧できます。
このアプリの公開にあたってこれら岸コレを多くの人に知ってもらい、例えば持ち運びの難しい資料がどこでも見られるようになっているので、授業での提示や個人での閲覧といった教育での活用や、
今はもう絶滅してしまったニホンアシカのDNAを調べたり、古文書を調査したりなど研究の分野で活用されることを望んでいます。